アルメリア県の町


アンダルシア自治州の東端に位置するアルメリア県。
アンダルシア8県の中では一番日本人に馴染みのないところですが、海と砂漠を擁する、自然派には特にお勧めの、知られざる県です。

世界遺産として知られているような壮大なモニュメントはありませんが、地中海に面しているだけに、一年を通じて温暖な気候で、自然遺産が豊富。東部の岬近郊に広がる「カボ・デ・ガタ=ニハル自然公園」の風光明媚な景色や、内陸に広がる広大な砂漠地帯の絶景は「アラビアのロレンス」をはじめとした数々の名画の舞台ともなり、また「マカロニ・ウェスタン」の聖地としても知られています。

更に、3000m級の山が並ぶシエラネバダ山脈がグラナダとこのアルメリア県にまたがっているため、冬はスキーを楽しむこともできます。海あり山あり砂漠あり、と知る人ぞ知るリゾート地なのです。

また、アルメリアは歌手のDavid Bisbalの出身地でもあります。

アルメリア▶︎
タベルナス砂漠▶︎
ガタ岬▶︎
 

    ALMERÍA アルメリア



県都アルメリアでは、イスラム時代の要塞(アルカサバ)や大聖堂(カテドラル)などの歴史的モニュメントを見学するのに半日、それ以外には、映画ファンならば是非見ておきたい映画博物館や、実際ロケ地として使われたところを訪れるとすると、更に半日以上は欲しいところです。

また、アルメリアでのもうひとつのお楽しみは「バル巡り」です。ここでは飲み物を一つ頼むとタパス(おつまみ)が一つ付いてくることになっています。何軒かはしごするのも地元の習慣のひとつです。是非、体験してみましょう。
その他、日帰りで楽しめる町が近郊にはたくさんあるので、連泊する余裕があると良いでしょう。

基本情報  
アルメリア県都、人口約195,000人

観光名所 
 アルメリア大聖堂:Catedral de Almería
<基本情報>
1〜3月・10〜12月
月〜金:10:00〜18:30
土:10:00〜14:30, 15:30〜18:30
日:13:30〜18:30
4〜6月
月〜土:10:00〜19:00
日:13:30〜19:00
7〜9月
月〜金:10:00〜19:30
土:10:00〜19:00
日:13:30〜19:00
料金:5€
無料:月〜土 8:30〜9:00, 日 10:30〜11:30

 アルカサバ(要塞):Alcazaba
<基本情報>
4/1〜6/30
火〜土:9:00〜21:00
日・祝:9:00〜15:00
7/1〜9/15
火〜土:9:00〜15:00, 19:00〜22:00
日・祝:9:00〜15:00
9/16〜3/31
火〜土:9:00〜18:00
日・祝:9:00〜15:00
休:月曜(祝前日を除く)、1/1,6, 5/1, 12/24,25,31
料金:無料

 アルメリア映画博物館:Casa del Cine Almería
1866年に建築された忘れ去られていた豪邸であるが、アルメリア市が購入したことにより、2011年に映画博物館として蘇った。映像や写真などを中心にアルメリアでの映画の歴史を垣間見ることができる。また、映画監督デヴィッド・リーン、ジョン・レノンなど、数々の著名人も滞在したことがあるという。二階には、レノンが滞在していた頃を再現した寝室や浴室が置かれている。彼はここで名曲「Strawberry Fields Forever」を作曲した。
<基本情報>
10/1〜5/31
火〜日:10:00〜13:00
金・土:17:00〜20:00
6/1〜9/30
火〜日:10:30〜13:30
金・土:18:30〜21:00
休:月曜
料金:3€
<アクセス>
中心部から約3kmの住宅地にある。タクシーが便利。15分弱、約6〜8€。
市バスならRambla La Salle (Federico García LorcaとGregorio Marañon通りが交差するあたり)からL5に乗り15分ほど進んだ、Av.María Aznar 6またはVilla Blancaで下車すると徒歩3分と近い。

アクセス
 飛行機
アルメリア空港:Aeropuerto de Almería(空港コード:LEI)
国内・ヨーロッパ内からの直行便、特にLCC(格安航空会社)便が出ている。
セビリア、マドリード、バルセロナ、バレアレス諸島など、国内の直行便なら45分〜1,5時間で移動できる。
<市内への移動手段>
タクシー:アルメリア市内まで約20分
料金:約13〜28€。日にちや時間帯により2段階の料金帯に分かれている。メーター制。空港利用料金が4.64€、荷物(60cm以上のもの)1つにつき0.61€の追加料金が別途加算される。
市バス:アルメリア市内まで約35分。L30番が Dr.Gregorio Marañón通りのFederico García Lorca大通りよりのバス停から発着している。1時間に1、2本運行(時刻表はこちらから)。
料金:1.05€

 鉄道
鉄道駅はバスターミナルと統合され「ESTACIÓN INTERMODAL」構内にある。
カテドラルまで徒歩約20分。
・マドリッドから約6時間20分 
・セビリアから約5時間40分
時刻や予約は日本語ならレイルヨーロッパから。現地鉄道会社RENFEのサイトからも可能なはずだが、日本で購入しようとするとエラーが出る場合もあると聞く。


バス
バスターミナルは鉄道駅と統合され「ESTACIÓN INTERMODAL」構内にある。
 カテドラルまで徒歩約20分
マラガから約3時間 
グラナダから約2時間 

祝日
6月24日 サン・フアン・バウティスタの日
8月29日 海の聖母(2020年)



    DESIERTO DE TABERNAS タベルナス砂漠



ヨーロッパ大陸で初めて、かつ唯一「砂漠」としての条件を満たしているとされたのがここ、タベルナス砂漠。そのヨーロッパらしくない、不毛な荒涼とした土地が永遠に続く風景は、まさに圧巻としか言いようがありません。
この広大な風景は「アラビアのロレンス」「クレオパトラ」「荒野の用心棒」「夕陽のガンマン」「コナン・ザ・グレート」「インディージョーンズ・最後の聖戦」など、300以上の映画の撮影地としても登場していますので、映画ファンには見逃せません。

砂漠の入り口にはイタリア映画「夕陽のガンマン」などのマカロニ・ウェスタン時代の撮影セットが今も残されている映画村「ミニハリウッド・オアシス」があり、テーマパークとして人気のスポットです。

タベルナスの町には、少ないながらもバルやレストラン、宿泊施設はありますが、アルメリアから日帰りも可能。但し、砂漠地帯には普通の車では入れないので、現地の四駆車ツアーなどを利用すると大変便利です。案内はスペイン語(英語をリクエストすることも可能)になりますが、地形から土地の歴史、映画の話はもちろん、実際の撮影場所にも連れて行ってもらえて、満足すること間違いなしです。

  
アクセス
バス
アルメリアから約45分

 タクシー
バスは土日は特に本数が少なく、アルメリアからタクシーが便利。所要約30分。
タベルナスの町にもタクシー業車がいるが、帰りも迎えに来てくれるよう予約しておくと確実で安心。
平日(6〜22時)片道42.28€、それ以外の時間や土日祝は片道50.40€。

    CABO DE GATA ガタ岬
 

ガタ岬は地中海の突き出た岬で、ここからの地中海の景色は一見に値します。

この辺り一帯は自然公園に認定されており、正式名称はCabo de Gata-Níjar自然公園。38,000haの敷地内には多くの手付かずの自然が残り、たくさんの原産植物や野生動物の住処となっています。また沿岸には約50kmほどの岩礁や断崖絶壁と、更には美しい砂浜が入り混じり、その絶景は多くの映画監督を魅了させました。
スティーヴン・スピルバーグ監督「インディージョーンズ・最後の聖戦」では、公園内のモンスルビーチで、有名なカモメを追いかけるシーンが撮影されています。


アクセス
バス
アルメリアから約1時間。
ガタ岬といっても広いので、町がいくつかあり、行き先によって乗るバスが異なる。
San José、Isleta del Moro行き
Cabo de Gata、Las Salinas 、La Fabriquilla行き
*夏の間は非常に混み合い、車の台数制限があるため、San JoséからMónsul、Genovesesビーチまでのバスがでる。 


セビリア県の町