マラガ県の町 |
スペイン最も人気のある海岸線のひとつである「コスタ・デル・ソル=太陽の海岸」を擁するのがこのマラガ県。その名の通り、一年に300日以上も晴れると言われるほど素晴らしい気候に恵まれた地域で、いわゆるリゾート地として世界的に知られています。
欧米人はビーチ付近に連泊し、海に飽きたら内陸へ日帰りでエクスカーションを楽しんだり、というゆっくり滞在型が多く、別荘まで購入している外国人も少なくありません。
内陸部には「白い村」をはじめとした魅力的な町がたくさんあり、また、渓谷の絶景で昔からイギリス人を魅了したロンダは、近代闘牛発祥の地としても知られている人気の町です。 世界遺産としては、2016年にアンテケラのドルメン遺跡などが登録されています。
MÁLAGA マラガ |
県都マラガはコスタ・デル・ソルの中心都市。マラガ空港は国際便の発着もEU圏内の近隣諸国からが多く、マラガはアンダルシアNo.1の国際都市として常に賑わいをみせています。
大聖堂などの主な観光名所は町の中心部に固まっているので、徒歩で十分に回れますが、高台にあるヒブラルファロ城跡へは、健脚な方以外はバスやタクシーでの移動がベターです。
マラガは、あの有名画家ピカソが生まれ、10歳まで過ごした町としても知られ、ピカソの遺族から贈られた作品が展示されているピカソ美術館が2003年にオープン。また、ピカソの生家は博物館となり、彼が洗礼を受けたサンティアゴ教会もすぐ近くなので、是非セットで訪れて見てください。
基本情報
マラガ県都、人口約577,500人
観光名所
ピカソ美術館:Museo Picasso Málaga
<基本情報>
3〜6,9,10月,12/26〜30,1/2〜4:10:00〜19:00
11〜2月:10:00〜18:00
7〜8月, 聖週間:10:00〜20:00
12/24,31, 1/5:10:00〜15:00
休:1/1,6, 12/25
料金:8€〜
無料:日曜閉館前の2時間, 2/28,5/18,9/27
ピカソの生家:Museo Casa Natal de Picasso
<基本情報>
毎日:9:30〜20:00
12/24,31:9:30〜15:00
休:1/1, 12/25
料金:3€
日曜無料:16:00〜20:00
マラガ大聖堂:Catedral de Málaga
<基本情報>
月〜金
11〜3月:10:00〜18:30
4〜6月, 10月:10:00〜20:00
7〜9月:10:00〜21:00
土:10〜18:30
日・祝:14:00〜18:30
料金:6€〜
月〜木曜無料:9:00〜10:00
アルカサバ(城塞):Alcazaba de Málaga
<基本情報>
11〜3月:9:00〜18:00
4〜10月:9:00〜20:00
休:1/1, 12/24,25,31
料金:3.50€
日曜無料:14:00〜
ヒブラルファロ城:Castillo de Gibralfaro
<基本情報>
11〜3月:9:00〜18:00
4〜10月:9:00〜20:00
休:1/1, 12/24,25,31
料金:3.50€
日曜無料:14:00〜
ローマ劇場:Teatro Romano de Málaga
<基本情報>
火〜土:10:00〜18:00
日・祝:10:00〜16:00
4/30, 5/2,3:10:00〜14:00
休:月曜、1/1,6, 5/1, 12/24,25,31
料金:無料
ポンピドゥーセンター:Centre Pompidou Málaga
<基本情報>
水〜月:9:30〜20:00
12/24,31:9:30〜15:00
休:火曜、1/1, 12/25
料金:7€〜
カルメンティッセン美術館:Museo Carmen Thyssen Málaga
<基本情報>
火〜日:10:00〜20:00
休:祝日以外の月曜
料金:10€
アタラサナス中央市場:Mercado Ventral de Atrazanas
<基本情報>
月〜土:8:00〜14:00
アクセス
飛行機
マドリッドから約1時間
マドリッドからAVEで約2時間~50分
セビリアから約2〜2,5時間
バス
グラナダから約2時間
セビリアから約2時間30分
祝日
8月19日 マラガ奪回の日
9月 8日 聖母ビクトリアの日
ANTEQUERA アンテケラ |
アンテケラは、県都マラガから北へ45kmの町。アンダルシア4大都市であるセビリアとグラナダ、マラガとコルドバを結ぶとちょうどクロスする位置にあることから、昔からアンダルシアの中心と呼ばれてきました。よって昔から多くの旅人がこの地を通ることを余儀なくされ、現在でも青銅器時代から18世紀に至るまでの50以上のも宗教的・世俗的歴史建築物が残っています。
かつてローマ帝国の時代にはオリーブオイル生産で知られていたようです。イスラム教徒の侵入後は、13世紀の半ばにハエンとセビリアのレコンキスタが終わると、この町は国境地点としてアラブの軍事要塞が強化され、重要性を増していきました。キリスト教徒たちもここがグラナダ王国へ侵入する鍵となることを十分理解しており、最終的には1410年9月に再征服を果たします。
グラナダ陥落後の16世紀以降、他の町同様、多くの教会や修道院が建設されていくことになりますが、特にこの町では17〜18世紀のマニエリスムやバッロク様式の建築物が今でも顕著に見られるのが特徴です。
また、市郊外にあるドルメン(支石墓)は2016年にユネスコ世界文化遺産として認定されました。
EL TORCAL エル・トルカル |
アンテケラの町から南に13km離れたところにあるエル・トルカルと呼ばれるカルスト地形の奇岩群。その歴史はこの地がまだ海底であった2億年前に遡ります。その後1億7500万年かけて、海底の沈殿物が何層にも積み重ねられ、新生代の半ばには、テチス海の北のイベリアプレートと南のアフリカプレートが衝突し、その結果ゆっくりと地上に突出したとされています。
1978年に自然保護公園とされ、ハイキング・トレッキングに人気の絶景の地となっています。
NERJA ネルハ |
岩場の多い海岸線に広がるビーチと、白い家並みが美しい町、ネルハ。
コスタ・デル・ソル(太陽の海岸)にある有数のリゾート地なだけあり、総人口の3分の1はイギリス人といいます。
足を運んでみると、町並みは意外にも素朴でのどかな雰囲気。
ちなみに、ここはイスラム支配の時代(9世紀〜)海からの敵を見張る要塞の役目を果たしていました。
また、1959年に発見された「ネルハの鍾乳洞」もネルハの見所のひとつ。
紀元前3万~2万5千年頃まで人類の祖先が暮らしていたと推定され、国の重要文化財に指定されています。
基本情報
観光名所
・ヨーロッパのバルコニー(展望広場)
・ネルハ鍾乳洞
険しい岩山に広がる白い村、フリヒリアナ。
ネルハから車で20分ということもあり、ネルハまできたら是非立ち寄りたい町のひとつです。
「スペインで一番美しい村」に選ばれたこともあり、町はまばゆいほど真っ白に塗られた家々の壁、鉢に植えられた花や植物、かわいらしいお土産屋さん、etc.で彩られ、常に美しく維持されています。どこを歩いていてもシャッターを押す手が止まりません。
展望台からの地中海をバックにした白い村の景観は、まさに絶景です。
基本情報
人口約3,200人、面積41k㎡、標高320m、北緯36,47度
バス
ネルハから約20分
MARBELLA マルベージャ |
名門ゴルフ場や、著名人の別荘が点在する、スペイン一の高級リゾート地、マルベージャ。
町は、まったく異なる表情をもつ2つの地区からなっています。
まずは、高級ブティックや高級レストランが立ち並ぶ新市街。海岸沿いには、椰子の木の遊歩道や、ヨーロッパの富豪家たちの豪華クルーザーやヨットがならぶプエルト・バヌス(ハーバー)があり、歩いているだけでリゾート気分を存分に味わうことができます。
もうひとつは、イスラムの香りを残す、アンダルシアらしい風景が広がる旧市街。ナランホス広場を中心に広がる旧市街は、新市街と対照的な印象。
花が咲く小道が美しい白壁の家並みとアラブ様式の建物に、古い邸宅や教会が立ち並ぶ素朴な風景が広がっています。
基本情報
人口約148,000人、面積117k㎡、標高27m、北緯36,30度
観光名所
・スペイン現代リトグラフ美術館
・旧市街
・バヌス港(プエルト・バヌス)
バス
セビリアから3時間~3時間30分
マラガから約50分
マラガ空港から約45分
MIJAS ミハス |
マラガ県で3番目の町。
1950年代までは農漁業の町でしたが、その後の観光ブームにのり人口が急増。その半分近くが外国人で、その8割はEU圏から。
現在、アンダルシアではアルハンブラ宮殿、セビリアに次ぐ観光地となっています。
その人気の秘密は、年間平均気温が18度という温暖な気候、白壁の街並、アフリカやジブラルタルの岩山も見える展望、etc。
世界最小と言われる四角い闘牛場も「白い村」らしく可愛らしいものです。
基本情報
人口約86,700人、面積149k㎡、標高428m、北緯36,35度
・闘牛場
・祠のある教会
・展望台
アクセス
バス
フエンヒロラから約25分
RONDA ロンダ |
グアダレビン川の水の浸食によって深い峡谷となった町、ロンダ。
絶壁に沿うように並ぶ白い家並みと、両岸を結ぶ100mはゆうにある断崖に架かるヌエボ橋が、迫力ある美しい景観を作っています。
ロンダはまた、近代闘牛発祥の地として有名です。
それまでは、馬に乗りながら牛と闘うのが闘牛のスタイルでした。しかし18世紀、この町の闘牛士フランシスコ・ロメロが勇敢にも馬から下り、牛と一対一で戦ったのがはじまりで、今見られている闘牛のスタイルとなりました。
ロンダの闘牛場は1785年に建てられた、スペインでも最古の闘牛場のひとつに数えられます。
闘牛場には闘牛博物館も併設されています。
基本情報
人口約33,600人、面積481k㎡、標高723m、北緯36,44度
姉妹都市シャウエン(モロッコ)、カスティリオーンフィオレンティーノ(イタリア)、クエンカ(スペイン)
観光名所
・ヌエボ橋
・アラメダ タホ公園
・闘牛場
・アラブ浴場
・サンタマリアラセニョール教会
アクセス
列車
マラガから約2時間
グラナダから約2時間30分
バス
セビリアから約2時間
マラガから1時間45分
ハエン県の町